既存の世界や社会構造を脱し新たなフロンティアを開発するモデルケースとして、過去の歴史も俯瞰しながら「宇宙開発論」を「教養科目」として学ぶ。理系だけで無く、むしろ文系にも必要となる「視点」に関する講義を行う。
世界各国が右肩上がりの成長を続ける中、我が国は30年にもおよぶ長期的な経済停滞の中にある。戦後組み上げられた既存システムの柵から脱することが出来ず、国家を支える新たな産業育成に失敗している。本科目ではこれまでの人類のフロンティア開発の歴史を俯瞰しつつ現代の宇宙開発を学ぶと共に、特に2010年代に行われた我が国の宇宙開発体制の改革とその狙いに関して解説を行い、2020年代以降に向けて我が国および世界の宇宙開発の方向性に関して考える。